介護保険サービスを利用できるまで

目次

介護保険サービスを利用できるようになるまで

  • 要介護認定の申請(地域包括支援センターの担当者と面談)
  • 訪問調査
  • 結果通知
  • ケアマネジャーとの面談(ケアプランの作成)
  • 担当者会議
  • サービス(ヘルパーさん)スタート
  • 通所リハビリの体験

①要介護認定の申請

2月上旬に義母と主治医(内科)に診察を受けにいきました。12月中旬ごろまでは自分で外出することができたのですが、暮れに一人で外出時に転んで膝と顔を打ってしまい、一人での外出が出来なくなってしまいました。
義母は一人暮らしで、緑内障で目が見えづらくなり、年齢も80歳を過ぎていることから、主治医から要介護認定を受けるよう勧められ、帰宅後すぐに利用していた地域包括支援センターにお願いしました。

早速、教えてもらった連絡先に電話をし、申請のための面談が自宅で行われました。
その後、認定調査の面談が自宅で行われました。ここまでで1ヶ月半くらいかかりました。

それから約1ヶ月後、結果が郵送で送られてきました。
要介護1という結果でした。


義母は、家のこと(家事・着替え)は大体自分でできます。住み慣れた家の中は何となく分かるとのことです。
ただ、LINEでのやりとり、文章の読み書き、趣味のデッサンは難しくなりました。
電話や調理器等の電子機器については何のボタンかわからないのでON/OFFボタンに目印のシールを貼り、それだけ使う状態です。
目が見えないことで出来ないことが日に日に増えていくような状態です。
ヘルパーさんが週に2回来てもらえることで、一人暮らしでも安心して食事ができるなど、家族も安心して仕事ができるようになります。また、週に1回通所リハビリに行くことで必要な運動を教えてもらい、運動時間の確保や自立の維持につながると思います。

②ケアマネージャーを決め、ケアプランを作成する

認定結果が送られてきた封筒に施設の連絡先一覧が同封されており、どこに連絡していいのか分からず、何度か話に聞いたことがある福祉クラブ生協へ連絡しました。
なぜその施設に連絡したのか聞かれ戸惑いましたが、母が10年前に研修に行っていたようだと伝えたところ、ケアマネージャーを派遣していただけることになりました。今は利用者さんが多過ぎて、認定が降りても利用できない方も多いとのことだったので運が良かったと思います。

ケアマネージャーと面談をし、希望の福祉サービスを固め、利用施設(居宅・通所リハ)を決める手続きを開始しました。

③担当者会議を自宅で開催し、サービススタート

ケアマネが作ったプランを元に、決まった施設の方と家族との担当者会議を行い、契約やサービスの内容の確認と点数(料金)の確認を行い、掃除箇所等の確認もしました。

翌々週からヘルパーさんを派遣していただけるようになりました。
その時点では通所リハビリの場所は決定していなかったので、その後、体験に2箇所行き、施設を決めて、施設の方との面談が行われました。その後、翌週に契約することになりました。

ヘルパーさんは週2回、通所リハは週1回行くことになりました。本人の希望通りになり、一人暮らしでも家事のサポートがあるのでとても安心でき、満足できるプランとなりました。

目が見えない人向けの商品があまりに少ない

電話などの連絡手段、鍵などの防犯対策、電気コンロのスイッチ、冷凍食品などの表示、生協の冊子で注文するもの、あらゆるものにサポートが必要で、特にボタン操作や鍵の操作などが容易ではないことを痛感しました。

目が見えない方用に開発されたメガネを検索サイトで見つけました。メガネで見たものを音声にするとても便利なものですが、非常に高価ですし、メガネがどこにあるかわからなければ一人の時には使えそうにありません。

インターホンや自動施錠のシステムも非常に高価ですし、導入するのが難しいのが現状です。

介護サービスで義母を病院への送迎をしてもらっても、一人ではお金も保険証もお薬手帳も肌触りやなんとなく見える色で半信半疑で出しているような状況です。お金が見えないから電子決済でと思ってもガラケーです。使い慣れたものしか使えないのでスマホには変えられません。支払いも難しい状況です。
カバンもなかなか開けられない、マスクもどこにあるか分からない、脱いだ上着も見失ってしまいます。
一人で動けるのに目がほとんど見えないことで、かなり一人での外出がしづらいようです。

未然に防げる事故等は防止したい

義母は火を使い料理をしていたのですが、洋服に燃え移ってしまっては大変なので、ガスコンロにカバーをして電気のもので代用してもらうことにしました。また、お庭に出るのにも段差がかなりあるので、室内干しを設置し、室内にも自分で干せる場所を作りました。住み慣れた家なので、できる限り今まで通りの生活を送ってほしいと思いますが、火やケガなど未然に防げる事故等は家族としては防ぎたいものです。

サービス利用までの流れ(厚生労働省ホームページ)

https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/flow.html
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